守・破・離  10年 テーマ

2009/12/27


10年のテーマは「守・破・離」です。
そもそも守破離とは、修行の段階をあらわす教えで、高坂弾正昌信の「甲陽軍鑑」に記された兵法用語で、この段を千利休が詠み、これを江戸千家の川上不白が「不白筆記」等で説いたとされていて、『道』(茶道や剣道などの武道)修行の指針となっている。世阿弥が「風姿花伝」で記した、能の精神である「序破急」が根底にあるとも云われている。

『守』  修行の最初の段階では、師や先人の教えを守って、 できるだけ多くの話を聞き、行動を見習い価値観をも自分のものにしていきます。 学ぶ人は、すべてを習得できたと感じるまでは、師の指導の通りの行動をします。 そして、師の促しや自らの疑問の発生で、次の段階に移っていきます。
『破』  次の段階では、師や先人の教えを忠実に守るだけではなく、破る行為をしてみます。 自分独自に工夫して、師の教えになかった方法を試し、うまくいけば自分なりの発展を試みていきます。
『離』  最後の段階では、師のもとから離れて、自分自身で学んだ内容を自分なりに発展させていきます。
「守破離」は、修行者の教えであるが、システム開発にも同様の教えになると思っている。

「守」 まず業務担当者から業務内容を具体的に徹底して聴取します。使用している書類、出力したい帳票など。例外処理もできるだけ聴取します。同時にシステムに対する要望や改善案を聞きます。次の段階の参考にするためでもありますが、現況を理解するのに役立ちます。
「破」 現状をシステムに置換するだけであれば知恵がない。それすら出来ない政府の高額なシステムの例もありますが、現状の機能を満たしながら、システムを活用し必要に応じて変更を加えて、今まで出来なかった事象が、難なく可能になり合理化できないか、徹底的に考えます。システム化することで、便利になり尚且つ合理化できることは、よくあることです。現状を固執する偏見を捨て、ステレオタイプにならないことが重要です。業務担当者が変更に対しての戸惑いの多少を勘案して、いくつかのパターンを編み出します。
「離」 ネットワークや新デバイスなどを活用して、若干現状に変更を加えたシステム化により、おもわず微笑みが出てくる合理化を達成します。これは「インタラクションデザイン」と呼ばれている。業務担当者と十分話し合い、合理的な技術を駆使して、最適のシステムをデザインします。内容は、実施する企業により、若干違ってくるのは止むを得ない。それは、システム化の予算や担当者のリテラシーによるものである。

いろいろなところでシステム化の仕事をしていると、現状の貧弱さに驚くばかりか同情すらする場面も多々ある。ケチりすぎた予算の所為か、その様なシステムしか構築できなかった業者の貧弱さが理由か定かではない。
GPS・端末機器のデバイスやネットワーク・OSの発達のお蔭で、ユーザーに大変感謝された事例に近年多く遭遇している。
「守・破・離」を今年のテーマとし、最新デバイスと最新技術の調査に勤しみ、斬新な発想と工夫に最新技術の開発で、「夢のような」と称されるシステム作りにさらに努力したいと考えています。

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