セレンディピティ 11年 テーマ

2010/12/31

11年のテーマは「セレンディピティ」です。
2010年のノーベル化学賞を、鈴木章 北海道大学名誉教授・根岸英一 米パデュー大学特別教授が受賞されました。
そのお二人が受賞の会見で、「セレンディピティ」と言う言葉を使われた。
 
ウィキペディアによると、
セレンディピティ(英語:serendipity)は、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値あるものを見つける能力・才能を指す言葉である。何かを発見したという「現象」ではなく、何かを発見をする「能力」を指す。平たく言えば、ふとした偶然をきっかけに閃きを得、幸運を掴み取る能力のことである。
 
他のノーベル賞受賞者にも多くのセレンディピィティの例が見られる。そもそもノーベル賞を創設したアルフレッド・ノーベル自身がセレンディピィティの具現者です。ノーベルは不安定な液体爆弾ニトログリセリンを、安定化させようと苦労を重ねるが、なかなか成功しないなかで、保存容器から漏れたニトログリセリンが固まっているのに気づいた。容器の周囲にあった珪藻土が安定剤として機能していたことを発見して、これがダイナマイトの製造法への契機となったのは、有名な逸話です。
 
7年ほど前に我が社で、EXCELで作成した見積ファイルを直接読込み、受注にするという機能を開発しました。それが今になって、この機能は凄いと各社から注目されてきました。現在ではもっと凄いのに、奇抜すぎてなかなか理解されない機能が他に多数あります。根気よく体験してもらって、やっと理解されるのを待つしかないと、諦めています。
 
「セレンディピティ」は、偶然の幸運に出会う能力、又は偶然の幸運をつかむ能力と言えます。ビジネスの世界では往々にして「偶然の幸運」に出会います。しかし、出会っている事に気づいていない人も多 いでしょう。そこで必要になるのが「セレンディピティ」です。これが高い人はすぐにビジネスチャンスをつかみます。失敗の中にも「偶然の幸運」はたくさん落ちていますが、成功するかしないかは「それに気付くか気付 かないか」だけなのです。
 
「セレンディピティ」を今年のテーマとし、いつも観察することを忘れず、探求する心を持ち続けたいと思います。最新技術の調査に勤しみ、斬新な発想と工夫に最新技術の開発で、「夢のような」と称されるシステム作りにさらに努力したいと考えています。

廣崎 清司

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